2016/09/25

バターリア・レティツィアとシチリア 1/3

 

バターリア・レティツィア(Letizia Battaglia)とフランコ・ゼッキン(Franco Zecchin)の写真展を見たのはずいぶん昔のことで、セーヌ川を挟んでエッフェル塔がすぐ近くに見えるパレ・ド・トーキョーでのことだった。初夏のころだったが曇天の寒い日で、それがふたりの写真の強い刺激性を印象づけた。それらのモノクロ写真は、どろんとした黒い血だまりに倒れる死体をいくつもいくつも、まるでフィルム・ノワールの映像をスチールにしたかのように写し撮っていた。いや、映画ではなくあくまで事実がそこにあって、その強さに打たれた。